こども発達支援センター エール緑が丘/放課後等デイサービス オリーブ緑が丘 開設予定について
こども発達支援センター エール緑が丘
放課後等デイサービス オリーブ緑が丘
2025年5月開設予定のお知らせ
2024年7月24日
社会福祉法人 愛の園福祉会
かねてより準備を進めてまいりましたこども発達支援センターエール緑が丘、放課後等デイサービスオリーブ緑が丘について計画の概要をお知らせします。建築工事につきましては建築業者決定次第改めてお知らせします。
(緑が丘こひつじ保育園側からの外観) (児童発達支援センター側からの外観)
⚫︎こども発達支援センター設計上の配慮事項
・同一敷地内の緑が丘こひつじ保育園とともにインクルーシブな保育・療育環境を目指し、園庭や屋内遊戯室などでの活動を
通して日常的に関わりを持てるような環境をめざします。
・木造平屋建て(準耐火建築)とし、室内外とも木の温もりと自然な光を感じられます。
・こどもが過ごす指導室は全指導室、地熱床暖房を導入します。
・遊戯室に屋内大型遊具を設置します。
・本格的なスヌーズレンルームを設置します。
⚫︎開設予定年月日・名称・所在地・問合せ先
開設日 |
2025年5月開設予定 |
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名称 | こども発達支援センター エール緑が丘・放課後等デイサービス オリーブ緑が丘 |
所在地 | 〒276-0040 八千代市緑が丘西 1丁目 10-5 |
問い合わせ先TEL | 043-304-5700(エール幕張海浜内 こども発達支援センター準備室) |
FAX | 043-273-2267 |
施設種別 | 規模別多機能型児童発達支援センター |
⚫︎定員・サービス提供の日・時間、対象等
エール緑が丘 | オリーブ緑が丘 | |
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定員 | 30名 (医療的ケア児、重症心身障害児を含む) |
20名 (医療的ケア児、重症心身障害児を含む) |
併設事業 | 保育所等訪問支援事業(2025年5月予定)、こども発達支援相談事業所ぶどうの木(2024年9月予定) 緑が丘こひつじ保育園(定員110名) |
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サービス提供の日及び時間 | 月曜日から金曜日(祝祭日及び振替休日を除く):9時30分から16時まで | 平日(祝祭日及び振替休日を除く):下校後から 17時30分まで 土曜日・長期休業期間 10時から16時まで |
但し、利用時間は個別支援計画により決定します。 | ||
対象 | 就学前の児童 ことばや人との関わり、日常生活上の基本的な動作などの発達に支援が必要な就学前の児童 |
小学校1年生から6年生までの児童 個々の子どもについて、その有する能力、置かれている環境や日常生活全般の質を向上させるための課題について支援を必要とする児童 |
各施設の利用にあたっては、市町村の発行する通所受給者証が必要となります。 医療的ケア・重症心身障害による支援の必要な方も受け入れる予定ですので、ご相談ください。 利用申し込みについての詳細は改めて9月ごろにお知らせします。 |
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送迎について | 緑が丘小学校区、新木戸小学校区、高津小学校区、西高津小学校区、南高津小学校区エリアを中心に送迎を予定しています。保護者が送迎できる場合は、他の小学校区にお住まいの方もご利用できますのでご相談ください。 | |
職員配置予定 | (採用募集については別途募集要項をお知らせする予定です) | |
管理者・児童発達支援管理責任者 公認心理師、看護師、作業療法士、言語聴覚士、保育士、児童指導員、栄養士、相談支援専門員、事務職員 嘱託医 |
コンセプト
「育ちの保障 」、「誰もが安心できるインクルーシブな子育てを応援する」
緑が丘こひつじ保育園に隣接していることから保育・療育の連携をはかりつつ、お子様の負担とあわせて保護者の負担を軽減し、さらに放課後等デイサービスを併設することで長い期間にわたりお子様の成長発達を支援させていただきます。
心身の発達に課題があるお子さま(未就学児及び小学生)を対象に、日常生活における基本的な動作及び知識技能の習得、集団生活への適応支援などを行う児童福祉法に基づく施設です。
⚫︎こんな力を育みます:
○食事・排泄・着替え等生活に必要な力
○遊びを通して人と関わることへの興味関心
○自らやってみようとする意欲
○見て・聞いて・触れて・感じるその子の感覚を大切に、豊かなことばやその土台
となる力
○集団の中で必要な決まりを身に付け、生活できる力
⚫︎ペアレントトレーニング・保護者交流会の実施
日々、療育の様子をお知らせしつつ、発達に課題のある子どもの子育てにおける悩み、不安を受けとめ共有していきます。そうした積み重ねの上で、実際の個別支援現場に保護者が入り支援の方法や様子を見たりやってみたりして、自宅での接し方や言葉がけ、環境作りなどを共に考え、活用していただく機会を設けます。
○こどもと一緒に楽しむイベント(バスボム作り、クッキング、バレンタイン チョコ作り、恵方巻き作り、バラ園めぐり、親子遠足、etc.)
○悩みごとの共有のための半年に一回の懇談会の実施(対面若しくはZOOM)
○就学相談会の実施(4歳、5歳児)
○発達外来専門の医師のミニ講演会の企画実施
⚫︎長期休業期間中の課外活動について(オリーブ)
同年代のこども同士で過ごし、アクティビティを経験することで繋がりを深めるような企画をしていきます。(実費を伴う場合があります。)
○地域の工場見学、社会科見学の実施
○アスレチックや公園でのあそび
○スポーツやボーリング
その他様々なアクティビティを企画していきます。
⚫︎スヌーズレンルームの設置(イメージ写真)
スヌーズレンは、オランダで1970年代に始められた障がいを持つ人との関わり合い(relationship)の理念です。
スヌーズレンは、オランダのエーデという町にある知的障害を持つ人々が住む施設、ハルテンベルグセンターで生まれた活動とその理念を言います。創始者は、アド・フェルフールさんです。1970年代の半ばからアドさんや近隣の施設でのアイデアや活動から始まりました。
スヌーズレンの語源は2つのオランダ語、スニッフレン<クンクンとあたりを探索する>、ドゥースレン<ウトウトくつろぐ>から造られた造語であり、「自由に探索したり、くつろぐ」様子を表しています。どんなに障害が重い人たちでも楽しめるように、光、音、におい、振動、温度、触覚の素材、こんなものを組み合わせた感覚を重視した部屋が生まれました。出来上がった部屋は、障害を持つ人のみならず、その傍らにいる、介助者にとっても心地いい空間となりました。
スヌーズレンは、治療法でも、教育法でもありません。パートナーは、治療効果や発達支援を一方的に求めることはせず、障がいを持つ人のオープンゴールな楽しみ方をありのままに受け入れ、一緒に楽しみます。それは、障がいを持つ人が、自分で選択し、自分のペースで楽しむための、人生の大切な時間なのです。そして共に過ごす人との相互作用により、孤独ではない社会的な存在としての時間なのです。スヌーズレンを実践する上で、大切なことは、障がいを持つ人とパートナーが、同じ人間として同じ場で同じ感覚を経験し、互いの感じ方や喜びを共有すること、それを通して人と人との関係をより深めることです。今では、重い知的障害を持つ人々の分野だけではなく、様々な分野へと広がっています。そしてヨーロッパ本土、イギリス、アジア各国、アメリカ、カナダ、世界中の国々にも広く理念と活動が浸透していきました。特にヨーロッパでは、認知症を持つ老人、精神障害を持つ人々、小児病院、普通幼稚園、町のコミュニティセンターなどにも広がり、あらゆる人が利用し、心地よい時間を過ごす場と認知されるようになってきているのです。ここ日本でも急速な広がりを見せています。
(写真と文章は日本スヌーズレン協会ホームページから許可を得て引用しています。)
愛の園福祉会のこども発達支援の特長
社会福祉法人愛の園福祉会は、キリスト教の聖書の教えに根差し、「もっとも小さな者のひとりに仕える」を法人の基本理念として「すべてのこどもの未知なる可能性の開花をめざす」を保育理念に据え、1971年法人設立以来、幼児教育・保育に取り組んできました。
法人創立50周年を経過し、保育現場において課題となっていることの解決に向け、保育理念を見つめ直した時、発達に課題のある子どもの保育現場における現状、保育士の専門性とがしっくりと噛み合っていない状況があることを改めて認識しました。改めて児童発達支援事業の現状と児童発達支援センターについて調査した結果、幼児教育・保育と児童発達支援事業を同じ建物、敷地の中で行っているところがほとんどないことがわかりました。又、保育行政と障がい児(者)支援行政も別々で、制度にも違いがある点に難しさがあることがわかりました。
こうした中で、改めて児童発達支援事業を法人の仕事として位置付け、「保育と療育の連携協力」をテーマに、2023年度から社会福祉法人愛の園福祉会と姉妹法人である学校法人堀口学園が設置経営する三つのこども園で同じ「エール(Ailes)の名を冠したこども発達支援事業所を開始したわけです。以来、保育と療育の連携協力のあり方を構築するため、定期的に「保育・療育連携会議」を実施することで「こどもにとっての最善」をいつも共に考えることができるようになってきました。
2024年度からは、各こども園に相談支援従事者研修を受けた保育士を配置し、「千葉県障がい児等療育相談支援事業」の認定を受けることで、保護者の発達に関する不安や悩みを受け止め、園内の療育担当者との橋渡しがスムーズにできることも特長です。
あわせてこども園の保護者には、こどもの発達段階を広く捉えることができるよう情報提供と啓発活動を進め、インクルーシブな保育環境への理解を深めるよう努めています。
このように法人の基本理念と保育理念、50年以上の保育実践のなかから、児童発達支援事業及び児童発達支援センターの開設を法人の新たな使命とし、児童発達支援センター開設に向けた準備を進めています。
⚫️名称の由来
エール(ailes):
フランス語の「翼」に由来するもので、子どもの可能性の翼と愛の園福祉会の理念「すべての子どもの未知なる可能性の開花を目指す」に由来する名称です。
オリーブ:
オリーブはキリスト教では平和のシンボルとなっています。 大洪水の後、ノアは地上に水が引いたかどうかを調べるために鳩を放ったところ、鳩はくちばしにオリーブの葉をくわえて箱舟に戻ってきたとあります。子どもたちの生活が平和で安定したものとなるようにとの願いを込めたものです。
ぶどうの木:
聖書に、キリストがご自分をぶどうの木にたとえ、「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」と言われた有名な言葉があります。発達に課題を抱える子どもたちとご家庭とが新たなかたちで結ばれることをイメージしたものです。